そして現在へ

  • 木村大樹2005年4月入社(当時/22歳)
  • 開発時はトラブルも多かった「みず工房」だが、次第に、品質が改良され、サポート体制も改善されていった。各事業所にサービススタッフが常設されると、クレームの数は激減し、徐々に評価も高まっていった。
また、田中が獲得した大手マンションディベロッパーとの契約は、業界における「タカギ」の知名度を一気に押し上げた。営業をスタートしたときは、契約を月に1件獲って来るのも難しい、営業泣かせな商品であった。それが月10件となり、100件、1000件、3000件と、まさに爆発的な勢いで普及していったのである。発売から5年後、吉武が花開かせた年に入社した木村大樹は言う。「入社当時から、すでにかなりの反響があった」と。
  • 現在、「みず工房」のユーザーは全国に約50万人。新築マンションでは、約40%のシェアを獲得している。つまり、これから日本に建設されるマンションのうち、4割の建物に「みず工房」が設置されているのだ。これは住宅業界では類を見ない圧倒的シェアである。無名であった新参の商品が、名だたる老舗メーカーを追い越し、業界のスタンダードになった例を、私たちは他に知らない。もちろん、戸建住宅をはじめとする既存物件への提案も進めている。健康志向や食の安全性が注目される中、手応えは上々だ。10年前、髙城社長が100万人という目標を掲げたとき、営業で空回りを続けていた吉武は、「絵に描いた餅」と笑った。開発したエンジニアたちでさえ、信じることはできなかった。しかし今、手の届く地点に私たちはいる。
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